株高になると配当利回りが低下してしまいます。
そんな中でも、利益が成長し続けている会社であれば、将来的な利回り上昇も望めます。
そのため、この記事では2011年以降に純利益が右肩上がりで上昇し続けている会社で、減配実績がない会社を、Yahoo!ファイナンスの高配当ランキングから抽出して紹介します。
2023年の最新データのIR Bankデータを使っています!
将来的にさらに高配当を狙える候補が見つかれば幸いです。
データ
2011年からの財務データをIR BANKから取得しました。
その中から、
- IR BANKに5年以上のデータが存在する
- 2011年以降、3年に2回以上のペースで純利益が増えている
- 2011年以降、減配実績なし
を抽出しました。
その中で、2023年7/7時点でのYahoo!ファイナンス高配当ランキングの上位1000銘柄(利回り3.24%~)に含まれる銘柄を抽出しました。
抽出した企業を純利益の平均成長率が高い順にTOP50を紹介しています。
取得したIR BANKのデータの中には、特定の年度のデータが抜けている会社や、5年以下のデータしか存在しないものもありましたので、それらは除外しています。
注意点
注意点はいくつかあります。
- 1年あたりの成長率は、前年の営業利益が極端に低い場合、翌年の営業利益成長率は高く見えてしまいます。抽出したのは3年中2年以上は成長している企業なので、大きな問題はないと判断しました。
- レアケースですが、変則決算が行われている場合、12カ月より短い期間の決算になっていることがあります。この場合、利益成長も小さく見えるので、スクリーニングから漏れることがあります。
- 規模が小さい会社も含まれます。規模が小さい会社のほうが成長率は高く見えることが多いです。今後も成長を続けられるかは、決算資料を読むなどの判断が必要です。
- 今年度の予想は含みませんので、減益予想が出ていても、昨年までが好調であればランキングに掲載されます。
ランキング
順位 | 証券コード | 純利益平均成長率 | 会社名 | 株探リンク | 売上高・営業利益・推移 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3482 | 1.44 | ロードスターキャピタル | リンク | |
2 | 3294 | 1.27 | イーグランド | リンク | |
3 | 9960 | 1.26 | 東テク | リンク | |
4 | 3538 | 1.25 | ウイルプラスホールディング | リンク | |
5 | 3486 | 1.21 | グローバル・リンク・マネジ | リンク | |
6 | 9896 | 1.20 | JKホールディングス | リンク | |
7 | 4204 | 1.19 | 積水化学工業 | リンク | |
8 | 1926 | 1.19 | ライト工業 | リンク | |
9 | 2733 | 1.18 | あらた | リンク | |
10 | 9303 | 1.18 | 住友倉庫 | リンク | |
11 | 9882 | 1.18 | イエローハット | リンク | |
12 | 3464 | 1.18 | プロパティエージェント | リンク | |
13 | 8425 | 1.18 | みずほリース | リンク | |
14 | 8892 | 1.18 | 日本エスコン | リンク | |
15 | 3166 | 1.17 | OCHIホールディングス | リンク | |
16 | 8584 | 1.16 | ジャックス | リンク | |
17 | 8593 | 1.16 | 三菱HCキャピタル | リンク | |
18 | 3023 | 1.15 | ラサ商事 | リンク | |
19 | 4549 | 1.15 | 栄研化学 | リンク | |
20 | 9069 | 1.15 | センコーグループホールディ | リンク | |
21 | 5970 | 1.15 | ジーテクト | リンク | |
22 | 4743 | 1.14 | アイティフォー | リンク | |
23 | 3076 | 1.13 | あい ホールディングス | リンク | |
24 | 4220 | 1.12 | リケンテクノス | リンク | |
25 | 3289 | 1.12 | 東急不動産ホールディングス | リンク | |
26 | 3079 | 1.11 | ディーブイエックス | リンク | |
27 | 8424 | 1.10 | 芙蓉総合リース | リンク | |
28 | 6183 | 1.10 | ベルシステム24ホールディ | リンク | |
29 | 8309 | 1.10 | 三井住友トラスト・ホールデ | リンク | |
30 | 8793 | 1.10 | NECキャピタルソリューシ | リンク | |
31 | 5982 | 1.08 | マルゼン | リンク | |
32 | 4206 | 1.08 | アイカ工業 | リンク | |
33 | 8158 | 1.07 | ソーダニッカ | リンク | |
34 | 8566 | 1.07 | リコーリース | リンク | |
35 | 4554 | 1.06 | 富士製薬工業 | リンク | |
36 | 2754 | 1.05 | 東葛ホールディングス | リンク | |
37 | 2391 | 1.05 | プラネット | リンク | |
38 | 8331 | 1.04 | 千葉銀行 | リンク |
コメント
最近の高配当かつ業績右肩上がりは不動産が目立ちます。
ここ10年以上の低金利が追い風になっていると思います。
ウォーレン・バフェットは
「潮が引いた時に初めて誰が裸で泳いでいたかわかる」
と言うように、業界全体が好調だと、良い企業とそうでない企業の区別がつきにくいです。
現在の不動産業界はそのような感じに見えているので、イールドカーブの修正などの日銀の金融政策変更がどのような結果になるか気になります。
不動産以外に着実に伸ばしている会社は注目に値するかもしれません。