高配当投資では、高配当ランキング上位の銘柄を参考にすることが多いです。
ただし、選ぶときは減配リスクが低い銘柄を選びたいです。
今回は、【連続増配中】を基準に高配当銘柄をスクリーニングしました。
また、今までの記事では2014年からのデータを使っていましたが、2011年からのデータを使うことにしました。
長いデータを使いすぎると、スクリーニングから漏れる優良企業も多くなってしまいますが、増配回数が多い会社をスクリーニングできるので、今回はOKと判断しました。
この記事では、Yahoo!ファイナンスの高配当ランキングから、IRBankのデータを使って連続増配中の会社をスクリーニングしましたので紹介します。
データ
2011年からの財務データをIR BANKから取得しました。
高配当ランキングはYahooファイナンスの高配当ランキング(会社予想)の2023年2月17日時点での上位1000社を参照しました。
その中から、
- IR BANKに5年以上のデータが存在する
- 2011年以降配当利回りが0.1%以上上昇している
を抽出しました。
取得したIR BANKのデータの中には、特定の年度のデータが抜けている会社や、5年以下のデータしか存在しないものもありましたので、それらは除外しています。
注意点
注意点がいくつかあります。
- 株式分割などの影響で一株利益が減ってしまう場合もあり、その場合は漏れてしまいます
- 2023年予想はデータに含まれていませんので、すでに減配または維持の予想が出ている可能性もあります
- 配当性向が高すぎる会社が含まれています。減配実績はないのですが、高すぎる配当性向は減配の予兆としてとらえることができます。
- IR Bankの2011年以降のデータを使いましたが、設立が2012年以降の会社も含まれます。5年以上のデータが存在すればOKとしています。
【配当性向】 会社が税引後の最終利益(当期純利益)のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標。70%など大きすぎると、利益が減ると、配当も減る可能性が出てきます。
ランキング
順位 | 会社名 | 証券コード | 配当利回り※ | 株探リンク |
1 | (株)スカラ | 4845 | 5.13% | リンク |
2 | ウイン・パートナーズ(株) | 3183 | 4.77% | リンク |
3 | 三菱HCキャピタル(株) | 8593 | 4.57% | リンク |
4 | 大和ハウス工業(株) | 1925 | 4.18% | リンク |
5 | (株)ジーテクト | 5970 | 4.18% | リンク |
6 | (株)ノエビアホールディングス | 4928 | 3.88% | リンク |
7 | OCHIホールディングス(株) | 3166 | 3.81% | リンク |
8 | 極東開発工業(株) | 7226 | 3.73% | リンク |
9 | みずほリース(株) | 8425 | 3.65% | リンク |
10 | アイカ工業(株) | 4206 | 3.63% | リンク |
11 | (株)ウイルプラスホールディングス | 3538 | 3.56% | リンク |
12 | (株)イエローハット | 9882 | 3.53% | リンク |
13 | 芙蓉総合リース(株) | 8424 | 3.52% | リンク |
14 | ロードスターキャピタル(株) | 3482 | 3.47% | リンク |
15 | (株)プラネット | 2391 | 3.45% | リンク |
16 | リコーリース(株) | 8566 | 3.45% | リンク |
17 | 豊田通商(株) | 8015 | 3.43% | リンク |
18 | 日本エス・エイチ・エル(株) | 4327 | 3.38% | リンク |
コメント
連続増配中の企業ですが、配当の伸びは緩やかなことが多いですね。
5年で10%の配当伸びでも、4.5%の利回りが5%になる程度です。
やはり、高配当はすばらしい会社を自分の気に入った利回りで買うのがよさそうです。
連続増配を繰り返している企業は、利益を残す意識も高いはずなので、すばらしい会社が多いと感じます。