流動性:それは呪い? それとも利点

雑記(売買記録など)

流動性という言葉と、流動性が呪いと表現される場面について説明します。
投資家は流動性の呪いと付き合っていく必要性を理解できます。

流動性とは

流動性とは、交換のしやすさのことです。
日本銀行には、

株や債券といった資産の保有者が大きな価値の損失を被ることなく当該資産を速やかに処分できる度合い

日本銀行Webサイト

とあります。やや難しい言葉ですが、

一度に大量の売買が可能な資産を「流動性が高い」資産と表現します。逆に売買の量や時期に制限がある資産を「流動性が低い資産」と表現します。

一般に株は市場で売買が活発に行われているので流動性が高く、不動産はすぐに現金化しにくいことから流動性が低いと考えられています。
株の中でも大型株と小型株では流動性が異なります。大型株は活発に売買されており、小型株よりも流動性が高い場合が多いです。

流動性が高い資産は、買いたいときに買え、売りたいときに売れるので、投資家にとってメリットと考えられることが多いです。

流動性の呪い

メリットと考えられる流動性ですが、ウォーレン・バフェットは

農場や集合住宅を買って数十年持ち続けることができる人でも、変動する株価情報を見せられ、「黙ってみてないで、行動しなければだめだ」などというコメントを聞かされ続けたら、動転してしまうことはよくあります。このような投資家にとっては、本来、メリットでしかないはずの流動性が呪いに代わってしまうのです。

バフェットからの手紙 第5版

という通り、流動性が高いために周りのパニックに巻き込まれてすぐに手放してしまうことを呪いと表現しています。また、売買が簡単という理由で価値を吟味せずに買ってしまうこともあると思います。投資家はこれらの流動性の呪いとうまく付き合っていく必要があります

まとめ

流動性とは、交換のしやすさのことです。
交換しやすい資産はメリットになりますが、バリュー投資では流動性が高いからと言って、価値のないものを買うのはお勧めしません。保有資産の価値が失われていなければパニック時にも売る必要もないはずです。うまく流動性と付き合っていきましょう。

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