高配当投資では、高配当ランキング上位の銘柄を参考にすることが多いです。
ただし、選ぶときは減配リスクが低い銘柄を選びたいです。
減配リスクが低い銘柄としては、
- 配当性向に余裕がある
- 一株利益が大きく減少していない
が良い基準になると考えました。
【配当性向】 会社が税引後の最終利益(当期純利益)のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標。70%など大きすぎると、利益が減ると、配当も減る可能性が出てきます。
この記事では、高配当ランキングの上位銘柄から、配当性向が一貫して60%以下で、一株利益が5%以上の減益がない銘柄のスクリーニング結果を紹介します。
コロナ期だった2021年だけは5%以上の減益があっても許容しています。
安定した高配当銘柄を選ぶきっかけになると思います。
過去には高配当ランキングからの連続増配銘柄のスクリーニングも実施しているので参考にしてください。
データ
2014年からの財務データをIR BANKから取得しました。
高配当ランキングはYahooファイナンスの高配当ランキング(会社予想)の2023年1月13日時点での上位500社を参照しました。
その中から、
- IR BANKに5年以上のデータが存在する
- 配当性向がすべての年度で60%以下である
- 一株利益(EPS)が前年から5%以上下がっていない(2021年のコロナ期を除く)
を抽出しました。
取得したIR BANKのデータの中には、特定の年度のデータが抜けている会社や、5年以下のデータしか存在しないものもありましたので、それらは除外しています。
注意点
注意点がいくつかあります。
- 高配当ランキングには、一過性の増益や記念配当でランクインしている会社もあります。一過性で終わるかは決算資料を確認するなどで判断していく必要があります
- 株式分割などの影響で一株利益が減ってしまう場合もあり、その場合は漏れてしまいます
- 2023年予想はデータに含まれていませんので、すでに減配または維持の予想が出ている可能性もあります
ランキング
順位 | 会社名 | 証券コード | 配当利回り※ | 株探リンク |
1 | (株)トーメンデバイス | 2737 | 5.35% | リンク |
2 | 萩原電気ホールディングス(株) | 7467 | 5.03% | リンク |
3 | ラサ商事(株) | 3023 | 5.00% | リンク |
4 | 日特建設(株) | 1929 | 4.98% | リンク |
5 | 和田興産(株) | 8931 | 4.96% | リンク |
6 | (株)イワキ | 6237 | 4.91% | リンク |
7 | 三協フロンテア(株) | 9639 | 4.76% | リンク |
8 | 日本電技(株) | 1723 | 4.74% | リンク |
9 | 南総通運(株) | 9034 | 4.39% | リンク |
10 | エスリード(株) | 8877 | 4.32% | リンク |
11 | 東テク(株) | 9960 | 4.30% | リンク |
12 | パシフィックシステム(株) | 3847 | 4.26% | リンク |
13 | (株)DTS | 9682 | 4.17% | リンク |
14 | 富士古河E&C(株) | 1775 | 4.16% | リンク |
コメント
商社や建設、不動産、規模の小さい会社が多くなってますね。
景気の影響は必ず受けてしまうので、分散投資は大事です。