企業の価値は一株利益で決まるという考え方があります。
もちろん、一株利益だけでなく、ブランド力や配当、借金の少なさも投資においては重要です。
しかし、一株利益は重要な指標の一つであることは、決算発表の報道内容でよくピックアップされていることからもわかります。
また、書籍「バフェットの財務諸表を読む力」では、財務諸表からは一貫性を読み取ることが大切とあります。
そのため直近の一株利益だけでなく、継続的に一株利益が上昇しているかも重要です。
この記事では一株利益が5%以上の上昇を継続している会社を紹介します。
この記事が、高成長銘柄、テンバガー(株価10倍銘柄)の探索の足掛かりになればと思います。
データ
2014年から2021年の財務データをIR BANKから取得しました。
スクリーニング条件は以下です。
- データが欠損している年がないこと
- 2021年時点で5年以上のデータが存在すること
- 5%以上の継続的な一株利益(EPS)の上昇を続けていること
なぜ一株利益か?
企業価値は一株利益で決まるという考え方があります。
例えばPERは株価が一株利益の何倍かを表す指標です。このPERで株価の割高・割安を判断することが多いです。
また、Bloombergなどの海外の大手経済情報サイトでも、企業決算の要約には一株利益の情報が含まれます。
しかし、一過性の要因で利益が急上昇している会社もあります。
そのため、1年の一株利益の情報や、平均値などでは、一過性なのか、継続的に成長しているのか読み取れないことがあります。
そのため、この記事では一株利益が継続的に上昇した会社を紹介します。
ちなみに、5%という数字を選んだのは、企業数リストの数が大きすぎず、小さすぎないためです。
- 3%継続上昇:36社
- 5%継続上昇:21社
- 10%継続上昇:6社
- 15%継続上昇:2社