株主が株を保有することで受ける価値は、一株利益で決まるという考え方があります。
もちろん、ブランド力や配当、借金の少なさなども考慮する必要がありますが、一株利益は重要な指標として認知されています。
書籍「バフェットの財務諸表を読む力」では、財務諸表からは一貫性を読み取ることが大切とあります。
そのため、直近の一株利益だけでなく、一貫して成長しているかを読み取ることも重要です。
この記事では、コロナショックの2021年決算を除いて、一株利益が10%以上の上昇を継続している会社を紹介します。
この記事を読むことで、高成長企業・テンバガー(株価10倍銘柄)を見つける足がかりにしてもらえればとおもいます。
データ
2014年から2021年の財務データをIR BANKから取得しました。
スクリーニング条件は以下です。
- データが欠損している年がないこと
- 2021年時点で5年以上のデータが存在すること
- 2021年度の決算を除き、10%以上の継続的な一株利益(EPS)の上昇を続けていること
なぜ一株利益か?
なぜ一株利益を基準にスクリーニングしたかというと、株主が享受する企業価値は一株利益で決まるという考え方があるためです。
また、一過性の要因で利益が急上昇している会社もあります。
平均上昇率を使わないのは、5年平均上昇率などでは、一過性なのか、継続的なのかは読み取れないためです。
さらに、2020年~2021年はコロナショックにより、通常の経済状況ではありませんでした。そのため、コロナショック期間まで含めてしまうと、すばらしい会社を見逃してしまうと考えました。
コロナショック時も含めて一株利益が上昇している会社のリストは以下の記事を参考にしてください。
この記事ではコロナショック時を除いて、一株利益が継続的に上昇した会社を紹介します。
ちなみに、10%という数字を選んだのは、企業数リストの数が大きすぎず、小さすぎないためです。
- 5%継続上昇:49社
- 10%継続上昇:18社
- 15%継続上昇:5社